11年12月13日
スタッフコラム『日本が描くべき「その先」のビジョン』
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カテゴリー:信頼資本日記
11月の上旬まで暖かい日が続いておりましたが,ずいぶんと寒くなって参りました。みなさまお変わりありませんか?
日本が寒くなるのと入れ違いに学会の発表でインドネシアのバリに来ています。
ご存知の通りバリは湿度が高い上に暑いため,少し歩くだけで汗だくになります。 帰りにはさらに寒いであろう日本に身体がついていくだろうかと少し心配です。
さて,今回はバリへは直行では行けないので羽田-シンガポール-バリという形で往復する
ことになります。この旅で驚いたことの1つはシンガポールの空港のクオリティーの高さでした。
今回はそのことを雑感含めて書いてみたいと思います。
実は私は羽田空港を国際便で使うのがはじめてだったので,とても楽しみでもあり
新しくできたと聞いていたお店なども見てみたいと非常に早く行ったのですが,
朝早かったせいなのか対応する人も少なく,セキュリティーゲートのところが長蛇の列となりました。
ほとんどの人が搭乗時間にまだセキュリティーゲート前に並んでいる状況だったのです。
私自身もぎりぎりで乗れるような状況で空港自体の改善余地がかなりあると感じざるを
得ませんでした。国際空港として都内から発着できると肝いりで始まった空港の実態には
非常にがっかりした感が拭えない感じでした。
一方,シンガポールのChangi空港は洗練された,また充実した空港でした。まず空港の中が
非常にゆったりと広く,Freeでインターネットが使えることはもちろん,Freeのマッサージ機に映画,
ショッピング街も各ターミナルにそれぞれさまざまなかつ豊富なレストランが併設されています。
カーペットやイスのデザインも色が調和されておしゃれなものになっており,トイレは化粧室も含めて
一流のホテルのように清潔な状態に保たれていました。乗換えの待ち時間にくつろげる空間が
十分あり,そこだけで完結して楽しむことができるような場所でした。
アジアの成長が著しいと言われて久しいですが,もちろん空港を見ただけが全てではないとは
言っても,実は日本が遅れをとっているものというのは多くあるのではないかと思います。
私が社会人として働き始めた頃にNY,ロンドンと東京を3大市場として掲げていましたが,
今やそのような時代はすっかり過去のものです。
かつて戦後の日本がそうであったように,発展途上の状況ではすでに開発されたものを模倣し,
さらに改善してクオリティーを挙げることで急速に発展することができます。
すでに先進国となった
日本が「今」しなければならないのは「その先」のビジョンを描くことだと思います。
資本主義経済の中で急成長し,その中で多くの恩恵を受けながらも歪みを受けた現在の日本。「その先」のビジョンを資本主義の延長ではなく,新しい生き方へ...それを今人々はソーシャル・ビジネス
などの新しい価値観の中に見出そうとしています。
日本がそのリーダーとして新たな道を拓くなら,
日本に憧れて,日本を目指して発展してきたアジアの国々は同じように資本主義の限界を
超えることができます。
道を最初に拓く者にはいつもハードルは高い。しかしだからこそ価値がある。そんなことを感じながら
Changi空港のラウンジでひとときを過ごしたのでした。
(上原)
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