09年08月21日
「地域という業態」の創造
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カテゴリー:信頼資本日記
ある新聞記事を見ていて非常に共感を覚えましたので紹介しまします。
記事には、放棄されて荒れている森林の整備・再生に地域通貨による経済活動を導入して注目されているNPO法人「土佐の森・救援隊」が例として取り上げられております。
同法人は、間伐した木材の中で用材に適さない端材(C材)を木質バイオマスプラントに持ち込み、その収益をもとに地域通貨「モリ券」を発行し、間伐や端材の搬出に係わる支払の際に使用します。こうすることで人と森との交流や地域経済の循環を支える仕組みをつくりだしたわけです。さらに、このような活動に刺激を受けた地元の山持ち農家にも放棄林の整備・再生の動きが広がっているそうです。
この記事を書いた方は「森林再生というときに、大切なことは、森林そのもののの再生ではなくて、人と森林とのかかわり方(関係性)の再生であるということだ」と言います。
また、記事には、「林業が近代的な産業として成り立たなくなるなかで、人と森林とのかかわりからなりわいとして森業(もりぎょう)が生まれ、それが森林再生・地域再生につながっていく。このような見直しは漁業・水産業に対する海業(うみぎょう)の見直しとも共通する。また、農業でも直売所や農家レストラン、加工場ができることで、少量多品目の野菜や山菜、さまざまな未利用資源が見直され、田畑のみならず里山の自然総体と人とのかかわりがよみがえってくることは、全国で見られることである。それは個々の近代的な産業をこえて『地域という業態』を創造する営みである」と書かれております。
未利用資源から財を生む仕組みを作ることで地域に「なりわい」を生み出し、人を動かす。これは当財団理事の田中優さんがよく使う「欲と二人連れの仕組み」をうまく作り上げた事例であるといえます。地域の中の一つの業だけでなく、いくつも業を複合的に組み合わせた「地域という業態」の中で物質や経済が循環していくモデルを作る、こうした事業を我々は支援していきたいと思います。
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