お知らせ

11年02月09日

「社会起業家は儲かる!?」日本と海外の社会起業家に対するイメージギャップ

カテゴリー:信頼資本日記

「社会的起業」...日本でも社会的起業の動きが近年注目され、実際に多くの取り組んでおられますが、その活動に対してのイメージは海外と温度差があるように思います。

 

昨年は中国で社会的起業を目指す人々が、日本の起業家の視察ということで来られたのですがそのワークショップに参加してみました。その時に私が一番驚いたのは、彼らが「社会的起業は儲かる」と思っているということでした。

 

日本で社会的起業を目指されている人の中で、社会的起業家が「儲かる」と思っている人は少ないように思うのですが皆さんはどうでしょうか?

 

どちらかというと「新しいことに挑戦する斬新な取り組みだけれども、資金調達などは厳しいところが多い」というイメージが日本では強いように思いますがいかがでしょう?

 

今年の1月15日のAsahi.comにタイの社会的起業家へのインタビューが掲載されていました。インタビューを受けているのはタイで質の良い作物を消費者ニーズに合わせて作る...という取り組みをしているナーウィーさん。
タイの農家は、政府の指示に従って同じ作物を同時期に作ることが多く、同じ作物が一気に市場に出るために値崩れを起こしやすいそうです。
それに加えて、高い化学肥料や農薬を大量に使うため、借金に苦しむ農民も多いと言います。

 

ナーウィーさんはそうした悪循環を断ち切る一歩として「実験室」と呼ばれる場所で有機肥料や、微生物を利用した農薬などで商品で試験的に作り、広げてゆくという運動をしています。以下が彼へのインタビュー内容(一部抜粋)です。

参照:http://www.asahi.com/international/weekly-asia/TKY201101080096.html

 

 ――社会起業家を目指した理由は。
 学生時代、ブリラム県の貧しい農村でボランティア活動をした。私たちの活動を喜んでくれる農民の笑顔を見ると幸せな気持ちになれた。本当の幸せは、仕事を通じて他人を幸せにすることだと思うようになった。
 
 ――タイで社会起業家はどう見られているのですか。
 メディアは社会起業家を「社会を良くしながら金持ちになれる」と紹介し、若者の関心は高まっている。社会に貢献したいという思いの一方、経済的に豊かになることは若者の目標。社会起業家は経済的余裕が必要だ。自分が貧しいのに、貧困問題を解決すると説いても説得力は低い...。
 
 ここでもやはり社会的起業が「金持ちになれる」と紹介されています。「お金持ちになる」ということが第一義的な動機となると矛盾も感じないわけではないのですが、日本においての社会的起業家と言った場合とのギャップに関しては埋めてゆかなくてはならない課題だと思います。社会にとって意義のある活動は、継続的に行われるべきであり、そのために必要な資金が循環する社会ができることは大切だと思います。

 

※本コラムは、隔週で配信しております、信頼資本財団のメールマガジン「信頼資本財団メールマガジン」に掲載されたものです。

 

ご興味のある方は、是非メルマガの御購読もよろしくお願いいたします!

 

◆購読の新規登録はこちらからお願いします
http://www.shinrai.or.jp/info/cat88/post-24.html

このページのトップへ▲