11年12月15日
スタッフコラム『震災関連寄付で改めて浮き彫りになったNPO会計の重要性』
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カテゴリー:信頼資本日記
師走に入り,慌ただしい年の暮れとなって参りました。みなさまにはお元気でお過ごしでしょうか?
先日非営利法人の会計関連の研究会へ出席しました。その研究会の中で印象的だった意見がありました。「東日本大震災の義援金の多くが赤十字へとまわった。しかし赤十字に送られた義援金の多くは被災者に対する公平性の観点からなかなか支給されず,震災直後に必要な支援が届けられなかった。NGO/NPOが現地に対する資金提供を柔軟な形で行える組織として存在しているにも関わらず,寄付金の多くが赤十字へと流れたことは非常に残念なことである。これは現状NGO/NPOが信頼した組織として認識されていない1つの象徴であるとも言える。市民からの信頼を得るために会計の役割は非常に重要である」というものです。
赤十字へと義援金が多く寄せられた原因が会計だけの問題ではないとしても,この意見はNGO/NPOの分野で会計に携わっている私自身にとって非常に痛い意見であるとともに大切な示唆として受け止めなければならないものだと実感しています。
私ごとですが,ご縁があって12月1日より公益財団法人ケア・インタナショナルジャパンという国際NGOで財務・経理および総務の仕事に関わっています。まだ関わり始めたばかりではありますが,東日本大震災が起こった3月11日以降,とにかく現地支援に情熱をかけてきたことが理解できました。その一方で会計などの管理面は追い付く間もなく駆け抜けてきた感じが表れており,経理では今後過去のものも含めた精査も必要かと思っています。
このような状況は今年の3月11日以降,東北の支援を行ってきた多くのNGOが同じ状態だとも言えます。現地支援は緊急性が高いものでどうしても機動的なはたらきが必要となります。また必要な体制の整備のために急拡大しなければならない状況にもありました。けれども預かった義援金をどのように使用し,活動に役立てることができたのかを適切に報告することはNGO/NPOの重要な責任なのです。
フィールドが重視されがちなNGO/NPOの分野,また社会的企業と言われる分野は会計がまだまだ成熟していない分野であるとも言えます。市民が他の人の痛みを自らのものとして利他の心を表す...その志を表明する場としてNGO/NPOが信頼され,人が集うようになることは新しい時代に必要なステップであると思います。その一側面として私は私の専門分野である会計の側面からその整備に心を尽くしてゆきたい...そんな志を新たにしています。
(上原)
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