10年07月12日
社会実験としての『融資』事業 始まる。 (第1期融資審査を終えて)
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カテゴリー:信頼資本財団のお知らせ
社会実験としての『融資』事業 始まる 新しい資本制度を構築するための社会実験が始まりました
「信頼」が資本力を持つことを証明し、新しい資本制度の構築を目的として2009年1月に設立した信頼資本財団は、この度、社会的事業を対象とした無利子・無担保の融資事業を開始し、第1期融資対象者が決定いたしました。
1.融資事業の意義について(財団理事長 熊野 英介)
信頼資本財団の目的である「信頼は資本化できる!」という試みの象徴というべき事業である融資事業が始まりました。信頼資本財団の事業そのものが、壮大な社会実験だと思いますが、そのなかでもこの融資事業は、財団の事業哲学の核をなすものです。この融資は、経済的行為としては無利子ですが、社会的行為としては知恵や人的ネットワークを提供してもらい、信頼できる人間関係を再構築する事業です。
近代を構築した社会モデルは、膨張する人間のエネルギーを物欲で満たすことを主眼とした工業社会の機械文明になり、人間の価値をコスト化してしまいました。その結果、人間の行動動機を利潤動機のみで判断することが社会合意になってしまい、人間が本来持っている愛情動機や倫理動機が行動動機になり得ると主張することは、現実的ではないという社会的な価値観がはびこってしまいました。
そこで信頼資本財団は、もう一度愛情動機や倫理動機を経済の基本とするようなプラットフォームとなり、社会企業という、そのような動機を形にし、社会的報酬に満足する顧客を増やすことで、信頼という価値を社会に循環させる企業を支援することが重要と考えました。
今回、そのような社会企業家に対し、信頼資本財団の融資事業を開始したところ多数の応募がありました。選考基準は、企業家の信頼性及びその事業を応援する周囲の方々との信頼関係を中心に、事業内容と経営力並びに組織力も含めて審議しました。今回は、その中で株式会社ソノリテと株式会社オモレイを信頼価値の循環を進める上で必要かつ重要な企業であるということで選ばせて頂きました。
株式会社ソノリテを選考した理由として、募金をする寄付行為者の動機性と寄付を受ける事業者の意図を理解して、双方の要求をWebという仕組みを使って最適解を提供することに挑戦したことを評価しました。理事からは、「寄付行為は、関係性の累積と比例する。」という指摘もあり、今後サービスを提供した後も寄付行為者と事業提供者との関係性を増幅していくことが重要であるという意見もありました。
人は、生きる意味を考えるとき、存在してよかったと周りから認知される事を望みます。
そんな時、小さな貢献でも役に立つことを形にできる機会として、株式会社ソノリテのオンライン募金の存在が広まる事を期待しています。
②株式会社 オモレイ(京都府京都市 業種:出版・広告・教育 代表取締役 大亀靖治)
未来を担う高校生に『フリーペーパー』という、気付きの場を提供
株式会社オモレイを選考した理由として、情報提供という手法が、巨大な組織のマスメディア(新聞・テレビそしてネットメディアなど)しかイメージしていない高校生に自ら参画を促し、彼等彼女等の参画欲求を形にすることで、社会認知を得る喜びを提供するという「人は一人では、つまらない!」という気付きの場をビジネスモデルの競争優位にしているところを評価しました。
経営者の大亀氏自身、自らの学生生活を省みて「教育現場に希望を作りたい!」という動機が、現状の高校生の気持ちを汲み取ることに繋がっているので、企業としてはまだまだ若いですが、意欲的なところも評価されました。
人の人生で社会人になる思春期は、非常に重要な時期です。誰しもが経験したと思いますが、その重要な時期に記憶重視の学習が最重要として、強要させられる社会が精神的に健康な社会になるわけがありません。
クローズド化した日本の教育現場をオープン化することに挑戦する社会企業家に財団は期待しました。
■信頼資本財団の事業に参加してみませんか?(ご寄付、基金設立のお願い)
信頼資本財団が行う、私たちの未来のセーフティネットに資する社会的事業に対する無利子・無担保融資の原資は、一般の方や企業様からの寄付でまかなわれております。
信頼資本財団では、一般の方または企業様からのご寄付の受付、基金の設立や運営のお手伝いもしております。社会企業家やNPOなどの組織を支援するために寄付をしたい、または独自の基金を設立したいが運営の仕方や支援先が見つからないなどのご相談も受け付けております。一般の方または企業様の意思に沿う形で対象・分野・金額を指定した助成・融資等が可能です。また公益法人である当財団への寄付は、所得控除および住民税の控除、そして法人税の優遇も受けることもできます。
■プレスリリース(2010年7月12日 社会実験としての『融資』事業 始まる)
- 2011年12月13日 12:25
スタッフコラム『日本が描くべき「その先」のビジョン』 - 2011年12月13日 11:50
東日本大震災復興支援プロジェクト新プログラム開始のご案内 - 2011年11月18日 13:17
スタッフコラム『GNHに隠れたブータンの現実』 - 2011年11月 1日 17:12
スタッフコラム『連帯経済国際会議に参加して』
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